トラベルヘルパーショッキング9 北海道のトラベルヘルパー中島さん 父への親孝行として頭にあるのは「東京オリンピックに連れていってあげること」

相原さんから一気に、北の地の僕に飛ぶとは!!

僕で良いならもちろん引き受けます。まだまだトラベルヘルパー、外出支援者の卵ですが…(笑)
現在、北海道札幌にて高齢者グループホームにて介護士、介護支援専門員をしております中島俊和です。

(写真は左で立っているのが僕です)どうぞ宜しくお願いします。
性格は根が真面目で、雰囲気のやわらかい、そしてやると決めたらとことん追及してやり抜く人だそうです。(大学友人からの評価)
福祉系の大学にて4年間介護福祉学科で介護を学んだのち、卒業と同時に介護福祉士を取得。その後認知症対応型共同生活介護(グループホーム)、介護付き有料老人ホームなどを経て高齢者の方を中心に15年介護のお仕事をしております。

【介護士を目指すきっかけ】
一生懸命勉強し、合格した進学校でしたがその高校に馴染むことができず、当時内気だった自分はクラスの中で孤立。誰も信じられずついには人嫌いに陥ってしまった中、学校付けのスクールカウンセラーと色々な悩みを相談し、その中で「直接人の為に役立てる仕事」って素敵だな。そんな仕事に自分も就いてみたい!と思い、その中で介護士をやってみたいと思ったのがきっかけです。人嫌いと言いながらも、なんだかんだで人と触れ合い、一緒に喜びを分かち合いたいと、人一倍思っていたのかもしれないですね(笑)

【介護士になってから】
認知症の利用者様にどのように振る舞い、声かけ、どんな話をしたらいいのか毎日が勉強の日々でしたが、その中で笑顔が見られた時の喜びは何にも代えがたいものでした。その方はどんなお仕事をしていて、どんなことをするのが好きだったのか。お子さんの成長で何が嬉しかったのか。趣味は何か。特技は何か。
お話の中でも、グループホームの施設の中や行事、レクリエーションでも面白い経験がたくさんありました。
かつて和菓子屋の主人だった利用者様が、台所でおやつで使う白玉をこねている職員を見て「あぁー、そんなんじゃ駄目だ」と」手際よく白玉をこね丸く団子の形に作り出す姿があったり、
103歳という長寿を盛大に祝おうと施設で誕生会を開催するときに、普段は口数少ないご利用者様にモーニングをこちらで用意し、着た方が素敵に映るとのことでそれを着ていただき出席されると、最後の挨拶では「今日は私のためにありがとうございます。皆様のおかげでこの歳まで生きて来られることができました。皆様もお元気でこの先もお迎えください。」と、表情豊かにとても素敵なスピーチを私たちに急に言ってくださったりなど。
毎日体力勝負な現場の中ではありましたが、そんな現場の中でとてもいい経験をさせていただきました。

介護士1年目は自信が全くないままの自分でしたが、少しづつ心に余裕と笑顔を持って話せるようになり、その後介護支援専門員試験合格し、資格取得。グループホーム管理者にもなり、さあこれからという時でしたがここで大きく状況が一変。
ガン療養中だった母のガン転移が進み急変。半年後、母は亡くなることに。話し相手であり母が心の支えでもあった父は、体調を崩し、元々の持病から間もなくして人工透析を受けることに。以前には何度も脳梗塞を起こしたこともあり歩行も悪く、一気に要介護の外出困難者になってしまいました。

【トラベルヘルパーになろうと思ったキッカケ】

実は2012年に一度、篠塚恭一理事長が札幌にトラベルヘルパー説明会で来ていたことがありまして、その会に旅好きの介護士の友人からの紹介で参加していました。当時、自分の今の職種での仕事の幅にも行き詰まりを感じていた時期でしたが、この説明会を聞き一気に道が拓けた気がしました。ただ、研修は遠方の本州の東京、大阪だけでしたし、それなりの費用もかかるということで、トラベルヘルパーという資格は知識として持っているだけにして、資格取得はずっと保留にしていました。
その4年後には大きく状況は一変し、父が体調を悪くしてからは、本当に自分のやりたいことって一体何だったんだろう?と問い直したとき、かつて中学、高校と内気で引きこもりがちだった自分を、厚別公園競技場や円山球場、大倉山シャンツェなど沢山の場所に連れ出してくれた父を、今度は自分が沢山の場所や景色を見せてあげ元気でいてもらえることが、自分のやりたいことであり、父のような外出困難者の方の笑顔や元気を引き出してあげる「外出支援」こそが僕の次の使命なのではないかと思いました。
その後もう1度東京でのトラベルヘルパー説明会に参加。そして決断しました。そこから早いものでトラベルヘルパー2級取得して1年。
現在は、自分の仕事としてさらなるステップアップするため、自動2種免許取得のため教習。介護タクシー事業開業のため奮闘中です。

【現在の活動・父の外出支援】
北海道札幌で「楽しむことを諦めない!」をモットーにするスポットウォーキングさっぽろという団体の車椅子の方の外出支援活動イベントに参加し、車椅子の方からの視点や気づき、自己研鑽も含めて参加しています。

 

 

 

 

(参加イベントの1ページを一つ。札幌の隣の小樽運河で有名な小樽駅。エレベーターはありません。車椅子の方は階段のステップが上がり、車椅子のスペース分が確保。安全のため駅員さんがつく形でエスカレーターで一台ずつ降りていきます。これだけでもすごい時間かかります)

また車椅子の方も音楽を楽しめる音楽イベントをお手伝いしたりもしています。こちらは自分が昔から地元の音楽LIVEが好きで、地元北海道の音楽を盛り上げたい。という思いからですね。


父の外出支援としても勉強になる毎日です。最近は札幌ドームや公園、公衆浴場など出かけていますが、車椅子はどこに置けば動きがスムーズか、父の負担にならないかなど。親孝行になっているかな?
そういえば、よく父と目的地まで車で移動するときには、道中で「ここは○○で、自分はあそこに登って仕事してたんだ」とか「○○トンネルは86年に掘って〜」などよく話しています。大手建設会社で現場監督として沢山の現場でお仕事していた父にとってその場所その場所が、思い出の土地なのですね。父を通してですが、お客様ともこういう話が聞けることも外出支援の喜びの醍醐味の一つだと思いました!

現在、父への親孝行として頭にあるのは「東京オリンピックに連れていってあげること」です。


3月より「ゆめ旅KAIGOプロジェクト」が始動しましたね!! 要介護の父を連れて行くことができればという思いと、外出支援の輪がもっともっと広がればという思いから4月より地域実行委員として動くことにしました。これから東京を盛り上げて行くのはアスリートだけでもJOCだけでもましてや、若い世代だけでもなく、全世代を通して盛り上げて行くものだと思っていますので今後も尽力して参りたいと思います。宜しくお願いします。

【最後に・・・】
これだけ沢山のお仕事、大変じゃないですか??と言われることがよくありますが、縁の下の力持ちの「裏方」として働ける喜びを僕はよく知っています。

僕が思うに、トラベルヘルパーも、福祉系イベントのスタッフも裏方役なら
旅行される人たちは主役。イベントに参加する人たちも主役です。
裏方の仕事の魅力って人知れず、誇りを持ったプロフェッショナルがたくさんいるところではないでしょうか?

トラベルヘルパーとしては経験がまだまだ浅い自分ですが、このトラベルヘルパーというお仕事でお客様に対し直接、笑顔と喜びをいただくことができること。その反面、安心・安全・ホスピタリティの欠けた中途半端なサービスではクレームや事故にもつながってしまいます。お客様が安心、安全で旅をされることはもちろんとして、お客様に思い出として記憶に残るようなものにコーディネートしなくてはいけない。それはまさしくプロフェッショナルな存在です。
僕がトラベルヘルパーを目指すようになってから、出会った介護タクシー事業者の皆様、研修でお世話になりました齋藤さん、大塚さん、研修同期のみんな。全てがそれぞれの視点を持ち、お客様に対し熱い熱量を持って、サービス、ホスピタリティに取り組んでいる素晴らしい方ばかりでした。トラベルヘルパーとしても、ケアマネとしてもこれから目指す介護タクシードライバーとしてもお客様を愛し愛される裏方。プロフェッショナルであり続けるため、これからも学び続け1人前のトラベルヘルパーとして成長していきたいと思います。

次に紹介するトラベルヘルパーさんをご紹介します。
トラベルヘルパーであり、看護師としてもご活躍されています小盛彩香さんです!
小盛さんとはTH準2級研修でご一緒させていただきました。小盛さんは、若い頃に海外を航行するピースボートで看護師さんとして活躍されたり、英語も堪能で、経験溢れる笑顔の優しい頼れる看護師さんです。
最近はご結婚もされ、SNSでいつも幸せで楽しそうなお写真の投稿見させてもらってます。看護師さんから見たトラベルヘルパーの視点、価値観なども含め小盛さんの楽しい話をたくさん聞きたいですし、ご紹介したいので宜しくお願いします。

それでは、最後までお読みくださりありがとうございました!

(画像はすべて中島俊和さん提供)


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