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| ●特定非営利活動法人 日本トラベルヘルパー協会 発足にあたって |
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寝たきりで介護が必要になった人の一番の望みは「旅行」と言われています。
要介護状態にあるか否かにかかわらず日本人の多くは旅行好きで、女性は50代から、男性は定年を迎える60歳前後から定期的に旅を重ねているという方々、いわゆるシニア世代が過去20年間増えつづけてきました。現代のシニアライフには「旅」が欠かすことのできない「時代」になったと言えます。
トラベルヘルパーは、こうした「旅」を日常生活の一部としてきたシニアが、さらに年齢を重ね超高齢期に入ることにより、健康に不安を持つことや身体が不自由となり外出に不安を覚えるようになってからも、安心して旅行や外出を楽しむことができるようにサポートする専門家のことです。
介護旅行を様々な側面から支えるトラベルヘルパーは、@旅先へ同行し移動の介助をするなどケアサービスを担当する人 、A介護・旅行の専門的な知識をもって旅行者の相談に応じた旅行日程を作成し予約・手配を行う人 B旅行前に計画を立てることを手助けし、旅行後には後片付けや思い出のアルバム作りをサポートするなど、旅の準備やフォローを担当する人、の3種類に区分されます。
特にBの旅の前後を担当するトラベルヘルパーは、脳活性に効果があるといわれる「旅行計画の作成プロセス」や、回想法にあたる「思い出のアルバムづくり」など、脳を刺激するトレーニング法を日常の介護予防(認知症予防)プログラムとして提供するという重要な役割を果たします。
私はこうした人材の養成に10年程前から取り組み、介護旅行の仕組み作りと並行して行ってきました。
外出支援という介護ニーズは、もともと需要があり決して新しいサービスではありません。介護現場に携わった人であれば、誰もが一度は「花見に行きたい」「温泉に入りたい」という高齢者のつぶやきを耳にしているはずです。
これら高齢者の期待に応える介護旅行システムは、まだ完全とはいえませんが着実に需要が高まっていることを実感しています。私たちはこうした経験をもとに、介護旅行の質の向上とサービスの標準化に欠かせないトラベルヘルパーの学びの場として、またサービスの基準作りを行う専門機関として「特定非営利活動法人日本トラベルヘルパー協会」を設立し、新たな活動を始めることとなりました。
梅がつぼみとなる初春から桜の季節を経て、紅葉が山一面をおおう秋まで、日本には四季折々に季節の旅が楽しめます。また、全国いたるところには温泉があり、湯治法として心身を癒す旅は古くから日本人の生活文化として現代まで受け継がれてきました。
健康長寿をすべての国民が意識しなければならない時代です。トラベルヘルパーは、その案内人として超高齢者社会に突入した日本社会には欠かすことのできない大切な役割を担う存在として期待されます。
今般NPO設立にあたり多大なご支援とご理解、ご協力をいただきました皆様に御礼申し上げるとともに、本誌を通じてはじめてトラベルヘルパーの存在を知る方にはこれを機会に当会へのご支援ご協力をよろしくお願い申し上げます。 |
| 代表理事 篠塚恭一
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