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| ●トラベルヘルプ |
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私が旅行現場にスタッフとして携わっていた頃のこと。
海外旅行に出かけるという熟年夫妻に「何を楽しみに旅に出かけるのですか?」と聞いたことがあります。すると、その頃は多くのご主人が「妻への罪滅ぼしで・・・」と答えてくれました。
日本が戦争に明け暮れた青春時代、結婚しても新婚旅行はおろか祝言さえままならなかった戦後復興期、ただただ生きるために、それこそ死に物狂いで働き続けた高度成長時代、そして気がつけば定年。
「ずっと苦労のかけっぱなしで、ちっとも幸せな思いをさせてあげることができなかった。この旅はその感謝です。」と・・・「生涯一度の旅かも知れないから、家内のしたいことはすべて叶えてやってください。」とご主人。
隣の奥様は「主人は根っからの会社人間でした。ずっと働き通しだったから、いつ身体をこわすかといつも心配していました。・・・少しゆっくりさせてあげたいのでついてきました」と微笑んでいました。
この20年、身体の不自由な人もたくさん旅にでかけられるようになりました。
彼らの旅には、しばしば「奇蹟」が起こります。旅先では、不自由なはずの手が動きだし食事を自分で口に運べるようになったり、長い間歩くことのできなかった人が歩き出したり、まさに「旅はリハビリ」の証明です。
できないと思い込んでいたことが「できる」という体験は、人が「生きる自信」を取り戻し、その心の変化が身体機能の回復という「奇蹟」を呼び、周囲を驚かせます。
先のご夫婦旅行から20年、生涯一度のはずだった海外旅行は、年に一度は欠かせない家族の行事となりました。
しかし、すでに70歳も後半に入った二人の体力は徐々に衰え、たとえ「いつまでも楽しく旅を続けたい」と願っていても、不自由となりはじめた身体は、これまで通りの旅をさせてくれません。
このままでは二人とも自信を失い、やがて生きがいをもなくしてしまう。
自分にできることは何かを考えるうちに、年10日の旅をささえる身体は「残る355日をいかに健康的にすごすか」にかかっていることがわかりました。そして、この355日を活き活きとすごせる仕組みづくりが早急に必要だと考えるようになりました。
健康に不安のある人が必要とする情報やサービスを見つけ出し、調達し、自ら提供する。そんな環境と行動力のある人が身近にいたら、高齢となっても日常生活を安心して過ごせるはずと考えました。
私たちはこうした日常、非日常を問わず高齢となった旅人とのかかわりの中から、私たちのサービスを利用する人も提供する人も、携わった人が互いに「生きがい」を見いだし、共有する時間から得られる幸福感を分かち合うことができるような旅づくりをすることです。この時間と空間を創りだすこと、つまり価値創造が私たちの果たすべき使命と考えています。
(Always k/s) |
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