地球の歴史を見に行こう ラスベガスへ(1)

2017年03月08日

 

一期一会地球旅 149
地球の歴史を見に行こう ラスベガスへ(1)

ボルダ―シティの休憩所で一休みして、バスは一気にラスベガスの町へ向かって93号線から州際高速道路へ入っていった。3~4車線ある自動車専用道路で交通量は急激に増え、次々にバスを追い抜き、対向車線にはこれも車があふれていた。はるか遠くに見えていた5中心街の高層ビル群が次第に近づき、大きな建物は、ホテルとカジノなどがつながっていることがわかる。高速道路を出て、中心街のラスベガス・ブルバードへ入っていく。中心街では、一帯は通称「ストリップ」と呼ばれている。Stripには、いくつかの訳語があるが、ここでは、町の通り、それも大きな通りの端の方を指しているらしい。

そういえば、60年代に、77 Sunset Strip(邦画タイトル サンセット77)というテレビドラマがあり、軽快なメロディと共に、4ハリウッドのサンセット大通り一帯の町の様子と豊かなアメリカ社会の一端が紹介されていた。 サンセット大通り77番地にある探偵事務所、モデルとなったその建物は洒落た大人のバーといった感じであったが、70年代にロスにいくと、お客様をご案内しては、喜ばれたことを思い出す。

ストリップ始めラスベガス中心部には大型ホテルが並んでいる。一帯が広く、電柱も立っていないので空が広く、それほど大きくは見えないが近づいてみるとその規模の大きさに圧倒される。2~30階、あるいはそれ以上の高層の建物であり、幅と言い奥行きと言い桁外れである。Hotel & Resort あるいは Hotel & Casinoと称されているところもあり、客室2~4,000室というところが10数か所リストアップされている。日本流に言えば、軒を並べているということになるが、このように表現すると大きなホテルがぴったり並んでおり、あたかも新宿西口の高層ビル街を想像されるかもしれない。しかし、ここでは広大な敷地を有し、そこにホテル本館、3一階部分は大型の体育館以上もあるのではと思うほどのカジノ、そして、フロント、劇場、レストラン、ショップなどが収まっている。ホテルの前には、大きな人工の池が作られており、夜ごと噴水が踊ったり、運河にはゴンドラが浮かんでいる。海賊船が置かれて、海賊たちが船上で派手な立ち回りをやっているかと思うと、その向こうには、ピラミッドやスフィンクス、エッフェル塔がある。そして、その後ろにはプラザホテルを思わせる建物がある。まさに、ミニチュアの世界一周?

2その日の朝まで、人里離れたグランドキャニオンの静寂さと野趣に満ちた大自然の中で過ごしていたメンバーは、一気に21世紀の巨大なエンタメ・シティ、人工の都市美の権化のようなところに入り、巨大な建物を見上げては、写真でおなじみの都市空間と様々なアトラクションに歓声が上がっていた。今夜の宿泊は、Bally’s Las Vegas、かつてはMGM Grand Hotel と呼ばれていたが今は代替わりしているらしい。客室総数2,700余り、一階には6200㎡という広大なカジノスペースがあり、一歩屋内に入るとスロットマシンやブラックジャック、ルーレットの台がいっぱいに置かれ、その前には思い思いの恰好をして、客が陣取っていた。世界最大の客室のあるホテルは、マレーシアにあり、世界全体では、客室総数3700室以上の巨大なホテルが15か所あるそうだが、そのうち、10か所がラスベガスにあるとのこと。因みに16位は、品川プリンスホテルで3680室だそうな。

ところで、ラスベガス地域には、15万室余りのホテル等の客室があり、2015年、この地を訪れた旅行者は4700万人、一方、日本で最大の旅行客が訪れる京都、同じ年、5700万であったそうでその面では、京都の方がベガスより2割方多いことになる。ところが京都地区の客室総数は3万室(京都市宿泊施設拡充・誘致方針より)だそうで、旅館等ではホテルの客室よりは定員が多くなるとは思われるが、2020年に4,000万人の訪日客招来を目標として掲げている我が国にあって、京都市でも宿泊設備の拡充は喫緊の課題であろうことが容易に想像される。

Bally’sの玄関を入り、ロビーというよりは、巨大なカジノに目を見張りながら、やっとフロント前に全員集合、チェックインを手早く済ませ、これから明日の朝までの予定についてご案内する。先ずは、指定された客室にお出でいただき、1荷物の配達をお待ちください。その上でお仲間やご家族で三々五々お楽しみいただき、明朝は午前4時にホテルを出発して空港へ向かうため、この旅行では一番早い時間のモーニング・コールを差し上げることについてご理解をいただき、お荷物をお出しいただきたいのでご協力を賜りたいお願いする。また、解散後は、明日まで連絡を取ることがむつかしくなるので、電話連絡あるいは、メッセージを残していただく、もしくは部屋にメモを残していただきたいなどのご案内をする。こうして、メンバー各位はこれから夕方~夜までの短い時間を有効に使おうと目を輝かせながら解散した。全員が部屋に落ちつかれ、ポーターが荷物を運び終わったことを確認して、各部屋に電話をした。肝心なことは、部屋に支障はないかということ、もう一つはそのお客様の荷物が確実にその部屋に運ばれているかどうかを確認することであった。もし、万一、届け間違いがあると、この巨大なホテルでは、迷った人を探すのも大変であるが、荷物探しはさらに難しい。かつてその経験を幾度かしているだけにその轍を踏むことは絶対にしてはならないと自らに言い聞かせている。

ひと仕事終わって窓から外をのぞくとすでに陽が落ちて、隣接するホテルやビル、屋外アトラクションのネオンサインが忙しく点滅していた。市街地に隣接して、マッカラン空港があり、飛行機が次々に降り、夕闇の中に消えて行ったりしていた。長い一日、早朝グランドキャニオンを発ち、I-40州際高速道路を走り、セリグマンでルート66でノスタルジックな経験、キングマンで昼食、国道93号線では、どこまでも一直線の弾丸道路、そして、フーバーダム、メンバーにとってはかなり慌ただしい一日であったと思う。さらに寸暇を惜しんでここラスベガスで路上アトラクションやカジノでの運試し、あるいはショー見物など短い滞在を楽しんでいただきたいと思いながら、ほっと一息ついたこの日の夕暮れであった。

(資料、上から順に)
ラスベガス中心部遠望 (資料借用)
サンセット77 テレビドラマより(資料借用)
Las Vegas Strip (資料借用)
ラスベガスにはライオンも居た!(B-POP様撮影)
Bally’s Las Vegas Hotel & Casino (B-POP様撮影)
(2017/03/08)
小 野  鎭


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