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『〜熱海そよ風〜滞在日記』

私、渡部美智子は、トラベルヘルパーとして初めてお仕事させていただきました。

しかも!!!

いきなり5泊6日の長旅!! ( 私にとっては… )

ふだんは施設でリフト浴されているお客様の一番の目的は、たっぷりの温泉にゆっくりと入る事。

熱海湯治館そよ風に泊まって温泉に入るのが、目的!という事以外は何も決めずに出発しました。
自由な時間が沢山あるというのは初めてのお仕事ですので、とてもプレッシャーを感じました。

何をしよう?
何処へ行こう?
何がお好きなのか?
・・・
すべてが???でした。

お話を伺ううちに、お客様のT様は観光するよりおいしいものを召し上がりたいということが分かりましたので、T様のお好きなコーヒーを飲めるお店を探しました。

以前、トラベルヘルパー懇談会(注)でメジャーを持ってお店のテーブルの高さを測って車椅子でも座れるか調べ歩いた、という話を思い出し、私もメジャーを持って熱海周辺の喫茶店のテーブルを測り(倒し)歩きました。

そして、何件か見つける事が出来たので、日を分けて朝食後お茶をしに出かけました。

T様は喫茶店に行く事を大変喜ばれ、ご旅行中の日課となりました。

そよ風にはヘルパーの資格を持ったスタッフがいらっしゃいます。また、リフト付自動車もありますので、観光スポットへ送迎もしてくださいます。

私達は2月という事もあり、今が見頃の梅を見に梅園まで送迎していただきました。梅は満開!しかし園内はバリアフルで、車椅子では園内の半周が限界・・・。
半分ほどは、少々道はガタガタしていますが車椅子でも見てまわれます。しかし、残りの半分を見るには、階段付きの橋を渡らなくてはいけません・・・。 
せっかく梅園まで来たのですから、T様には園内をすべて見ていただきたい!!!と思い、他の観光客の方にお声をかけたところ、皆さま、とても親切で、4人がかりで車椅子を持ち上げて下さり、私達は一周することが出来、大満足のお花見でした。

お手伝いしてくださった方、本当にありがとうございました!

そういった親切な方がいる一方で、入店を嫌がるお店の方も多くいるのが現状です。
ハードだけがバリアフリーになっても、人の心の中にバリアがある以上、本当のバリアフリーはまだ先なのかもしれない、と寂しく思う時もありました。

お客様に喜んでいただけるサービスは何も観光やおいしい食事だけではない、と改めて実感することもできました。

最終日には、長時間車椅子に座ってお尻が痛くなってしまったT様の痛みを少しでも軽減出来ないか、とマフラーを円形にして座面に乗せ、その上に座っていただいたところ、「少し楽になった」とおっしゃってくださったT様。

ご自宅までお送りし、奥様と3人でご旅行の思い出話をしようかと思った時、「この子がマフラーを敷いてくれたから痛みも無く帰って来れたよ。」 と一言。

私は、嬉しさと、同時に自分が何気なくした事で、お客様には喜んでいただける事があるのだと、改めて気づかせていただきました。

トラベルヘルパーの仕事はまだまだ奥が深いな〜と、今回大変勉強になりました。

もっともっと良いトラベルヘルパーになれるよう、ホスピタリティーを忘れず、精進していきたいと思います。

T様、ご旅行大変お疲れ様でございました。
また、ご一緒させてください!

注: トラベルヘルパー懇談会の日程は随時ホームページに掲載しています。とても楽しく有意義な懇親会です。資格の有無を問わず、トラベルヘルパー、介護旅行に興味のある方は、誰でも歓迎です。いろいろな話が聞けておすすめです。参加してみてはいかがですか? 宣伝してしまいました〜

 
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